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技術や日常のログ

「プロダクトマネジメント」を読んだ

「アウトプットではなく、アウトカム(成果)を重視しよう」というのが主旨だった。 プロダクト主導組織はアウトカムを軸に最適化し、優先順位を決め最もプロダクトの成長が見込めるプロジェクトに注力する。 プロダクト主導になるために役割、戦略、プロセス、組織をどうすれば良いのかが書かれていた。

アウトプットを評価指標にした結果、使われない機能が量産される話や、プロダクトの死のサイクルなどのビルドトラップは色々な現場で見聞きする話で共感することが多かった。本書で紹介されている「プロダクトのカタ」は、プロダクトマネジメントに限らず仕事をする上で汎用的に使えるフレームワークだと思う。ここでは簡単なメモ程度しか残さないので詳細は本書で!

以下、気になったことのメモを残す。

プロダクトの死のサイクル

正しい意図を持って顧客のところに行って話をし、問題を見つけるべきだが、顧客へ「何が欲しいか?」を聞きそのまま実装し以下のサイクルを回るパターン。

  1. 誰もプロダクトを使わない
  2. 顧客に足りない機能を聞く
  3. 足りない機能を作る

プロダクトのカタ

この本で紹介されていた「プロダクトのカタ」が要所だったと思う。「トヨタのカタ」を元に考えられた作るべき適切なソリューションを明らかにするプロセスのことでPDCAサイクルを具体的にしたものという印象を受けました。

プロダクトのカタのプロセス

1~3は戦略策定と展開、4は実行。4の実行後は再度1~3の戦略策定と展開に移る。

  1. 方向性を理解する
    • 企業のビジョンと戦略的意図
    • プロダクトイニシアティブ
  2. 現状を分析する
    • イニシアティブ/プロダクトの現状
  3. 次の目標を設定する
    • オプション目標
  4. プロダクトプロセスのステップを選択する
    • 問題の探索
    • ソリューションの最適化